給与アップを目指すなら・・・。

介護職員処遇改善加算制度が策定され、介護職員の給料は少しずつアップしている。介護職員処遇改善加算制度は、キャリアアップの仕組みや職場環境改善のための計画を立てた事業所に給料の上乗せ費用を自治体から支給する制度である。キャリアアップの仕組みと職場改善の指針になることは全部で3つあり、その中の一つである「役職や職務内容に見合う賃金体系の整備」の項目では、介護職員のキャリアアップの道筋を明確にし、主任やフロアリーダーなどの役職に就いた場合の給料を就業規則に載せ、誰が見ても分かりやすい賃金体系とすることだと述べている。

また、「スキルアップ目的の研修や資格取得支援の実施」という項目では、研修や資格取得のために必要な経費の支援を指しているそうだ。これにより、職員の介護知識とレベルの向上を見込むためだ。

そして最後の「実務経験及び資格に見合う昇給制度の整備」の項目では、勤続年数に合わせて昇給を決めたり、資格を取得したら手当がつくという制度のことを指し、職員の平等な評価を目的としている。

しかし、これらは義務ではないため、全てに該当しない施設も当然あるようだ。また、キャリアアップの仕組みと職場改善の項目は、改善項目をクリアした数によって施設が自治体から貰う金額が変わってくる。そのため、介護職員処遇改善加算制度の恩恵を受け、職員に支給される金額は施設によって差があるのだ。したがって、少しでも給与アップが期待できる職場に勤務したいと思うのであれば、介護職員処遇改善加算制度の恩恵をしっかり受けている施設を選び、転職をすることを提案したい。