介護職のキャリアアップについて

少子高齢化が進むにしたがって注目されているのが、介護業界の仕事だ。介護業界は、今まで女性中心の業界だったが、近年では男性のへルパーも増えてきている。利用者数やそれに伴う職員の増加が見込まれる介護職では、性別や年齢の枠を超えて、幅広く人材を募集していることが背景にあるからかもしれない。

そんな介護業界でキャリアアップをするときに最近人気になっているのが、看護師への転職だ。看護師の資格を取るためには、働きながら看護学校に通うか、退職して看護学生になる必要があり、難易度もかなり高くなるが、介護職よりも専門性が高くなる。したがって、高い給与で働くことができるからだろう。

また、その他にも、作業療法士や理学療法士を目指す道もある。作業療法士は脳梗塞などで麻痺の残る高齢者や身障者、精神障害者に対して手先を使う工作や絵を描くなどのリハビリを提案し、心身の機能向上を手助けする仕事だ。一方理学療法士は、運動機能の障害を訓練や電気刺激、マッサージなどで回復に導く仕事であり、どちらも医療機関や福祉施設での需要は高い。ただし、看護師同様、難易度が高く、資格所得までには何年もの期間を要するので、挑戦するなら若いうちがおすすめだ。もし、年齢がネックになったり、そこまでの冒険ができなかったりする場合は、スタンダードではあるが、介護福祉士やケアマネージャーなどの介護系の資格を地道に取得し、介護業界でステップアップを図るのが一番かもしれない。